CULTIVAR PROFILE
センセーション
マンゴーの品種 / Sensation

センセーション(Sensation)はHaden×Brooks系統のフロリダ品種(ノースマイアミで発見)で,赤紫色の果皮が美しい晩生マンゴーである.B74(Calypso)の種子親としても知られている.果実は280〜340g程度,黄地に暗赤〜紫色の着色が広く入り,果肉は繊維がなく締まり,中程度の多汁性と穏やかな甘味がある.中晩生で,細菌性黒斑病への強さが示される一方,隔年性や内部障害が課題.隔年結果,追熟のばらつき,果肉の内部崩壊といった欠点もあり,現在ではトミーアトキンスやケント,キーツほど世界的な主力品種にはなっていない.いわば,外観はかなり派手だが,栽培面には少々クセがある品種.
JIRCAS石垣調査では,333g.小ぶり. 糖度は中程度,酸味は中程度.JIRCAS調査値は糖度16.7度,酸度0.16%です. 成熟日数の中央値は131日.
遺伝資源としても優秀で,遺伝解析では「ジュビリー」がセンセーション×アーウィン,「リリー」がセンセーション×スプリングフェルスと推定されている.
品種情報
- 原産地・来歴
- アメリカ(フロリダ)
- 果実サイズ
- 280〜340g程度.小〜中玉.
- 味
- 穏やかな甘味で,食味は中程度〜良好.
糖度は中程度,酸味は中程度.JIRCAS調査値は糖度16.7度,酸度0.16%です. - 食感
- 繊維がなく,締まった肉質.
- 香り
- 弱めだが心地よい香り.
- 収穫期
- 中生〜晩生.成熟日数の中央値は131日(JIRCAS石垣調査).
- 樹勢
- 樹は強健で,やや開いた左右対称の樹冠.
- 栽培難易度
- 隔年性が強く,多く着く年は果実が密集して病害が出やすい.内部褐変・水浸状障害の記録がある.
- 沖縄適性
- 沖縄では着色と病害抵抗性を見たい品種.最大の特徴は果皮色である.地色は黄色から黄橙色だが,日光がよく当たると,果面の大部分が暗い赤色からプラムのような紫赤色に染まる.果皮には小さな淡黄色の果点が多数現れる.
- けんゆーコメント
- 現代の濃厚系マンゴーと比較すると,香りや糖度だけで圧倒する品種ではなく,硬めの肉質と食べやすさを持つ古典的なフロリダ系マンゴーといえる.見た目が派手で綺麗.
- 出典・補足
- 出典: JIRCASマンゴー遺伝資源サイト(JTMG-071).データベース: https://www.jircas.go.jp/ja/database/mango/mango-database / 品種早わかり: https://www.jircas.go.jp/ja/database/mango/catalogue / 品質特性情報シートPDF: https://www.jircas.go.jp/themes/custom/mango/data/pdf/JTMG-071.pdf
出典: The Mango: Botany,Production and Uses,Chapter 3 Important Mango Cultivars and their Descriptors,Knight,Campbell and Maguire.




