CULTIVAR PROFILE
ネグローネ
イチジクの品種 / Negronne

ネグローネ(Negronne) は,フランスで古くから栽培されてきたイチジク(Ficus carica L.)の品種である.
成熟すると果皮が黒紫色になり,果肉は濃い赤色を呈する.果実は20〜50g程度と比較的小さいものの,非常に甘味が強く,完熟するとベリー系の豊かな風味とジャムのような濃厚な食感を楽しめる.
日本国内でも高糖度品種として知られ,糖度20度以上に達することがあり,苗木販売資料では22〜30度という数値も紹介されている. ただし,この数値は農業試験場などによる統一条件下での平均値とは限らない.
ネグローネはヨーロッパで長く栽培されてきた歴史ある品種であり,1715年にフランスの植物学者Garidelによって記録されている.
Garidelの記述では,フランス南部のエクス周辺のブドウ畑や農地で広く栽培されていたとされる.
また,イチジク研究者Ira J. Conditが1955年に発表した『Fig Varieties: A Monograph』では,ネグローネとViolette de Bordeaux(ビオレット・ド・ボルドー)の同一性について詳しく検討されている.
19世紀には両者を別品種とみなす研究者も存在したが,Conditが調査したカリフォルニア州の導入系統では同一品種と判断されている.現在でもネグローネはViolette de Bordeauxの別名として扱われることが多いが,流通する苗木のすべてが同じ遺伝子型であると断定できるわけではない
品種情報
- 原産地・来歴
- フランス
- 果実サイズ
- 12.1g(実測値)
- 糖度
- 15.1%



