CULTIVAR PROFILE
カドタ
イチジクの品種 / Kadota

カドタ(Kadota)とは? 蜜のような甘味と加工適性に優れる白イチジク.
カドタ(Kadota) は,イタリアで古くから栽培されてきたイチジク(Ficus carica L.)の品種であり,「ドッタート(Dottato)」と同一品種として扱われる.
果皮は黄緑色から黄色で,完熟しても黒紫色にならない白イチジクの一種である.果肉は白色から淡い桃色,琥珀色を呈し,酸味が少なく,蜜のような濃厚な甘味を持つことが特徴である.
特に注目したいのは,果肉が緻密で甘味が強く,ドライイチジクや缶詰などの加工用途に優れていることである.
イタリア南部では乾燥イチジクの原料として重要な品種であり,アメリカ・カリフォルニア州でも缶詰加工用品種として広く利用されてきた.
イチジク研究者Ira J. Conditが1955年に発表した『Fig Varieties: A Monograph』によると,Dottatoは19世紀にはすでにアメリカへ導入されていた.
1898年には,カリフォルニア州のStephen H. Taftがこの品種を「Kadota」という名称で取り扱うようになった.その後,カドタはカリフォルニア州における重要な加工用イチジクの一つとなった.
日本には1929年(昭和4年)に,アメリカから農林省園芸試験場へ導入されたと記録されている.
品種情報
- 原産地・来歴
- イタリア
- 果実サイズ
- 夏果約50g,秋果30〜60g
- 糖度
- 16.6%(実測値)
- 甘味
- 蜜のような甘味
- 味
- ドタは蜂蜜やシロップを思わせる甘味が主体.果肉は緻密で,十分に熟すと滑らかでねっとりした食感となる.また,果皮ごと生食することもできるため,収穫直後の完熟果実を楽しむ家庭栽培にも適している.
- 食感
- ねっとりした食感
- 香り
- 穏やかな香り.





