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CULTIVAR PROFILE

ホムトン(Kluai Hom Thong)

バナナの品種 / Kluai Hom Thong

ホムトン(Kluai Hom Thong)

ホムトン(タイ語で กล้วยหอมทอง / Kluai Hom Thong)は,グロスミッチェル種の一つの品種で,香りのよい黄金色のバナナという意味のバナナ.กล้วย(クルアイ) = バナナ,หอม(ホム) = 香りがよい,よい香り,ทอง(トーン) = 金,黄金色となる.タイではホムトンは商業的にも重要なバナナである.

果実が長く(長さ 18〜23 cm 程度,果実の先端がやや細くなる),少し蛇行したようになる.一般的なキャベンディッシュ系バナナと比べると,香りが立ちやすく,味に少し奥行きがある.甘いだけではなく,完熟するとクリーミー.キャベンディッシュ系は外観が似るが,熟した時の果皮色や食味が異なる.
果皮は厚め,果肉は締まり,熟しても水っぽくなりにくい.シュガースポットが出にくい.

品種情報

原産地・来歴
タイ
果実サイズ
大きい.
味
甘く香りがあり,わずかに酸味を含む.糖度は 15〜20°Brixとされるが,斑入りホムトンを計測すると27.1°Brixで,かなり美味しかった.
食感
クリーミー.柔らかい.
香り
強い芳香.
収穫期
周年.
耐寒性
不明.
背丈
中程度〜やや高い.
ゲノム構成
AAA
収量
中程度
樹勢
中程度.
沖縄適性
沖縄では露地栽培可能.ただ,少しゾウムシの被害に遭いやすい印象.
やや高くなる品種なので,支柱でしっかり支え,防風設備をしっかりと構築しよう.
鉢植え適性
露路植えが良い.
初心者向け
初心者でもOK.
けんゆーコメント
グロスミッチェルは,かつて世界の輸出バナナの主役だった品種である.20世紀前半までは,欧米向け輸出バナナの中心的存在だった.ところが,この品種はパナマ病 Race 1 に弱かった.19世紀末から中南米で被害が広がり,最終的に大規模プランテーションではキャベンディッシュ系へ置き換えられていった.

現在タイや日本で栽培されているホムトンはなるべく病気に負けずに,頑張って欲しいと思う.
タイ国内には産地ブランド化されたホムトンもある.たとえば Hom Thong Lamae Banana / Kluai Hom Thong Lamae は,タイ南部チュンポン県ラメー地域の GI 産品として登録されている.登録資料では,日本向け有機ホムトン輸出の提案をきっかけに,1993年から現地農家グループが栽培を始め,1994年から日本へ輸出された歴史がある.

ホムトンを扱う際に気をつけないといけないのは,病害リスクである.ホムトンは,Gros Michel 系であるため,パナマ病 Race 1 への弱さは無視できない.一度圃場にフザリウムが入ると対処が非常に難しいため,苗の導入元,土壌移動,農機具,靴底,排水の流れには注意したい.特にバナナは株分け苗で移動しやすいので,種苗を入れる際には,注意すること.温湯処理(43℃のお湯で3時間)は必ずやること.弊社ねったいでは,温湯処理(43℃のお湯で3時間)を必ずやっている.
出典・補足
【YouTube実食・観察記録|https://www.youtube.com/watch?v=_FexN45IlfQ】
斑入り葉を持つホムトンの果実を追熟して実食した.斑の有無による味質の差は大きく感じられず,十分に黄色く追熟した果実はクリーミーで香りが強く,甘味と酸味のバランスが良いと評価した.若めの果実は一般的なキャベンディッシュに近い印象もあった.
※投稿者が動画内で扱った果実についての観察です.数値は特記がない限り当該果実の実測例であり,品種全体を保証する値ではありません.

【YouTube実食・観察記録|https://www.youtube.com/watch?v=jdJr9-hFNLw】
2026年上半期のおすすめ8品種の一つとして紹介.タイで分化したグロスミッチェル系として扱い,完熟すると鮮やかな黄色になり,強いバナナ香,大きく食べ応えのある果実,ほろりとしてクリーミーな果肉,十分な甘味を持つと評価した.
※投稿者が動画内で扱った果実についての観察です.数値は特記がない限り当該果実の実測例であり,品種全体を保証する値ではありません.

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