CULTIVAR PROFILE
ノウミントウ 農民黨一號
マンゴーの品種 / Noumintou

農民党マンゴー(農民黨一號)は,台湾の民間育種家である張銘顯氏によって育成されたマンゴー品種である.台湾の公的研究機関が育成した品種ではなく,民間育種によって誕生した希少品種として知られている.
「農民党」という名称から政治的な背景を想像する人も多いが,これは育種者である張氏が設立した中華民國農民黨の名称に由来するものであり,政党そのものが育成した品種ではない.
来歴
農民黨一號は,
* 愛文(Irwin)
* 懷特(White)
を親として交配育種された品種である.
1970年代後半より交配育種が開始され,複数年にわたる選抜を経て1980年代初頭に品種として完成したとされている.
愛文の美しい外観と甘味,そして懷特由来の豊かな香りや優れた保存性を兼ね備えることを目標として育成された品種である.
農民黨一號は「タマゴマンゴー(雞蛋芒果)」として知られることがある.
しかし,正確には農民黨一號そのものを指す名称ではない.
農民黨一號は単為結果性を持つため,受粉が不十分な場合でも果実を着けることができる.その際,果実は鶏卵ほどの大きさで成熟することがあり,この小果が「雞蛋芒果(タマゴマンゴー)」と呼ばれているのである.
この小果は一般的に50〜100g程度であるが,果核が極めて薄いため可食率が高く,糖度も17〜20°Brix程度まで上昇することがある.
品種情報
- 原産地・来歴
- 台湾
- 果実サイズ
- 250g程度
- 甘味
- 強い
- 酸味
- ややあり.
- 味
- 濃厚な甘味と芳香のバランスの良い.
酸味は比較的穏やかであり,完熟果では蜂蜜のような甘味が前面に現れる.
一方で,単調な甘さではなく,複雑な香りと余韻を持つため,台湾のマンゴー愛好家の間では非常に評価が高い品種である. - 食感
- 少し繊維が多いが,滑らか.
- 香り
- 良い.若干フルーツパパイアのような匂いもするが,それも込みで良質な香り.メープルのような香りも!
- けんゆーコメント
- 単為結果性を持つことから,不良気象による受粉不良の影響を受けにくいという特徴も持つ.タマゴマンゴーになりやすいようだ.

